SOMPO CEOが「自分のAI分身」と対談 — AIにできること、経営者にしかできないこと
その他 2026年02月18日
#AI #SOMPO #経営 #Gemini

SOMPO CEOが「自分のAI分身」と対談 — AIにできること、経営者にしかできないこと

SOMPOホールディングスの奥村CEOが、自身の思考パターンを再現したAI「AI奥村さん」と対談しました。
「SOMPO DIGITAL SHOWCASE 2026」で実施されたこの企画は、AIが経営判断をどこまで担えるのかを検証するもの。
結果として、AIの得意領域と経営者にしか果たせない役割が明確に分かれました。

概要

SOMPOデジタルラボがGoogle CloudのGemini Enterpriseを基盤に、奥村CEOの思考パターンと声を反映したAIエージェントを構築。
本人との対談では、データ分析に基づくAIの回答と、現場感覚に根ざしたCEO本人の判断が対比される形になりました。

詳細

1. 「AI版CEO」はどう作られたのか

奥村CEOの公開発言やインタビュー、社内メッセージなどの情報をもとに、SOMPOデジタルラボがAIエージェントを構築しました。
基盤にはGoogle CloudのGemini Enterpriseを採用しています。

注目すべきは「ハードモード」の設定です。
遠慮のない発言も辞さないモードで動作させることで、AI版CEOは忖度なしの分析結果をストレートに返す設計でした。

2. 対談で見えた「AIと経営者の違い」

対談では、同じ経営課題に対するAIと本人の回答に明確な差が出ました。

AI版CEOは、データと過去のパターンに基づいた分析は正確。
しかし「人間はミスをする、疲れる」といった計算的な評価にとどまり、柔軟な文脈判断には限界がありました。

対する奥村CEO本人は「現場で働いている人たちの真のニーズ、真の課題を捉えるのは人間にしかできない」と述べています。
数字だけでは見えない現場の空気感や人間関係を踏まえた判断こそ、経営者の仕事だという主張です。

3. 経営者に不可欠な3要素 —「意志・責任・現場」

対談を通じて奥村CEOが強調したのは、「意志」「責任」「現場」の3つでした。

  • 意志 — どんな事業をやるか、方向性を自ら決めること
  • 責任 — うまくいかなかった時に、誰が引き受けるか
  • 現場 — データには表れない課題やニーズを肌で感じ取ること

AIはデータ分析と過去のパターン再現には優れていても、この3つを統合した総合判断はまだ担えない — それが対談から導かれた結論でした。

一方でAI奥村さん自身も「AI単体では限界があるが、意志・責任・独自データと組み合わせることで企業価値は指数関数的に伸びる」と発言。
「AIか人間か」ではなく「AIと人間で何ができるか」。
経営にAI活用を検討されている方には、具体的な判断材料になる事例でしょう。

出典