Google「Gemini 3 Deep Think」大幅アップデート ― "じっくり考えるAI"が科学研究を変える
新機能・リリース 2026年02月15日
#AI #Google #Gemini

Google「Gemini 3 Deep Think」大幅アップデート ― "じっくり考えるAI"が科学研究を変える

Googleが2026年2月12日、AIモデル「Gemini 3」の推論モード(筋道立てて答えを導き出す仕組み)「Deep Think」を大幅にアップデートしました。「深く考える」ことに特化した機能がさらに強化され、科学研究や複雑なエンジニアリングの課題を解く力が向上しています。

普段私たちが使うAIは「すばやく回答を返す」ことを重視していますが、Deep Thinkはまったく逆のアプローチです。時間をかけてでも正確に、深く考えることを最優先にした設計になっています。

概要

「Gemini 3 Deep Think」は、Gemini 3に搭載された高度な推論モードです。通常のAIよりも「じっくり考える」ことが得意で、数学の証明や物理学のシミュレーション(コンピュータ上で現象を再現する手法)、複雑なプログラム設計など、一筋縄ではいかない問題を解くために作られています。

詳細

1. 「速さ」より「正確さ」を追求した新しいAIのかたち

これまでのAIは、なるべく早くそれらしい回答を返すことが重視されてきました。しかし、科学研究の世界では「速いけど間違っている」では意味がありません。Deep Thinkは、数学の証明のように論理を一歩ずつ積み上げたり、物理学のシミュレーションのように膨大な条件を検討したりと、推論に計算資源と手順をより多く使い、回答精度を重視する設計になっていると説明されています。つまり、「すぐに答えが出なくても、正しい答えにたどり着く」ことを目指したアプローチです。

2. 研究支援AI「Aletheia」との連携で、研究者の強力なパートナーに

Google DeepMindが2026年2月11日の記事で紹介した「Aletheia(アレテイア、内部コードネームの研究支援エージェント)」は、生成・検証・改訂を反復しながら研究者の指導のもとで利用するAIです。Deep Thinkと組み合わせることで、研究者の監督のもと、仮説の検討や実験データの検証といった工程をAIが支援できるようになる可能性があります。すべてをAIに丸投げするのではなく、研究者がAIと二人三脚で研究を進める ― そんな新しい研究スタイルが見えてきました。

3. 研究者・エンジニア以外にも広がる活用の可能性

「科学研究向け」と聞くと、自分には関係なさそうに感じるかもしれません。しかし、Deep ThinkはGeminiアプリ(Google AI Ultra加入者向け)やAPI(研究者・企業等を対象とした早期アクセス)でも提供対象と案内されています。「じっくり考えて正確に答える」という特性は、複雑な分析レポートの作成や、多くの条件を比較検討する意思決定など、ビジネスの場面でも活きる可能性があると考えられます。

複雑な市場分析や技術比較など「じっくり考えてほしい」タスクがあれば、ぜひこうした推論特化型のAI機能に注目してみてください。

出典