Claude Haiku 5.5は何に使う?朝ライブで考えた、要約・分類の任せ方
「会議メモから、決まったことだけ抜き出してほしい」
「問い合わせを、種類ごとに分けてほしい」
AIにお願いする仕事って、じっくり考えてほしいものもあれば、決まった作業をさっと進めてほしいものもありますよね。
10月8日の朝ライブでは、新しく登場した「Claude Haiku 5.5」を紹介しました。今回は、要約や分類のような仕事を、どんなふうに任せられそうかをまとめます:)
ライブの時点では、私はまだHaiku 5.5を実作業に使っていません。ここで紹介するのは、配信で話した使い分けの考え方と、公式情報です。自分で速度や精度を測った結果ではありません。
要約や分類を、さっと進めたいときに
Haikuは、Claudeの中でも、速さや費用を重視する仕事向けのモデルです。モデルは、AIの「頭脳の種類」だと思うとイメージしやすいかもしれません。
公式のモデル説明では、分類、情報の抜き出し、問い合わせの振り分けなどが、Haiku 5.5の得意とする使い道として挙げられています。
朝ライブでも、こんな仕事の話をしました。
- 会議メモを短くまとめる
- 顧客からの問い合わせを分類する
- まとまったデータを仕分ける
- 大きな作業の一部分を担当してもらう
たとえば、「この文章を200字にして」「この一覧から期限だけ抜き出して」のように、やることがはっきりしている仕事です。
最初に試すなら、長い依頼をひとつ渡すより、小さく区切って頼むと結果を確認しやすいですね。
全体を考えるAIと、作業を進めるAIを分ける
ライブでは、OpusなどからHaikuを呼び、結果を戻してもらう使い方も話しました。
イメージは、こんな流れです。
- 全体を考えるAIが、何を調べるか・どうまとめるかを決める
- Haikuが、要約や情報の抜き出しなど、範囲の決まった作業を担当する
- 戻ってきた結果を確認して、全体を仕上げる
こうした「別の担当AIに一部を任せる」仕組みを、サブエージェントと呼びます。Anthropicも、Opus 5.5やSonnet 5.5と組み合わせる用途を案内しています。
ただし、文章で「分担して」と頼めば、どんなアプリでも自動でこの構成になるわけではありません。使う環境や設定に、サブエージェントの仕組みが必要です。
まずは、自分でHaikuにひとつの作業を頼んで、結果を確認するところからでも大丈夫です。
Lunaとの比較は、成績と費用を一緒に見る
朝ライブでは、GPT-6 Lunaとの比較表やグラフも見ました。
ここで出てくる「ベンチマーク」は、AIに決まった課題を解いてもらうテストのこと。ライブでは、仕事に入る前の筆記テストのようなもの、と説明しています。
下は、Anthropicが公開している、仕事に近い課題の成績と費用を比べたグラフです。

Anthropic公表のGDPval-AA v2.1比較グラフ。縦軸は成績、横軸は1タスク当たりの費用(米ドル)。2026年10月9日確認。
高い点数だけを見るのではなく、その結果にどれくらい費用がかかったかも見るのがポイントです。横軸は対数目盛りなので、等間隔だから同じ金額差、という読み方はできません。
ライブでも、パソコン操作のグラフと、文書・事務作業に近いグラフでは、見え方が違うね、という話になりました。
これはメーカーが公表した条件での結果です。自分の仕事で、いつでもHaikuがLunaより優秀だと決まるわけではありません。同じ依頼を試し、内容の正確さや直しやすさも一緒に見たいですね。
「安い」は、どの料金の話?
ここは少し間違えやすいところです。
公式の料金表にあるのは、プログラムなどからAIを呼び出す「API」の従量料金。Claudeアプリの月額料金が、この金額になるという意味ではありません。
以下はClaude Platformの標準API料金です。1回のリクエストに含まれる入力の長さによって、料金が変わります。
- 10万トークン以下:入力100万トークン当たり0.10米ドル、出力100万トークン当たり0.50米ドル
- 10万トークン超:入力100万トークン当たり0.50米ドル、出力100万トークン当たり2.50米ドル
トークンは、AIが文章などを処理するときの単位です。「10万文字」とは違います。また、10万トークンは入力上限ではなく、料金が切り替わる境目です。長さの判定には、会話履歴やキャッシュの読み取り・書き込み分も含まれます。10万トークンを超えると、そのリクエスト全体の入力・出力に高い単価が適用されます。

公式発表のAPI料金表に赤枠を追加。Haiku 5.5列の「up to / over 100k」は10万トークン以下/超の順。Inputが入力、Outputが出力です。
「75%安くなった」という紹介もありましたが、これは旧Haiku 4.5からの平均的な実行コストについて、Anthropicが示した説明です。すべての使い方で同じ割合だけ安くなる、という保証ではありません。
APIを使う場合は、長い資料を渡す前に、現在の料金表も確認しておきましょう。
まずは、結果を確かめやすい仕事をひとつ
試すとき用に、短い依頼文を2つ用意しました。以下は記事用の例で、配信中に入力・実行したプロンプトではありません。
会議メモから、決定事項を抜き出す
次の会議メモから、決定事項・担当者・期限だけを抜き出してください。書かれていない項目は「未記載」にして、推測で補わないでください。
問い合わせを分類する
次の問い合わせを「使い方・料金・不具合・その他」に分類してください。それぞれに理由を一文で添え、判断できないものは「要確認」にしてください。
最初は架空のメモや、個人情報を含まないサンプルで試してみてください。仕事の資料を使うときは、利用するサービスや会社のルールも確認しましょう。
結果を見るときは、速かったかに加えて、次の3つをチェックします。
- 元の文章にないことを、勝手に足していないか
- 大事な決定や期限が抜けていないか
- 間違いを直す手間まで含めて、使いやすいか
AIの名前が増えると迷いますが、「いつもの仕事の、この部分をお願いしたい」と考えると選びやすくなります。
要約をひとつ、分類をひとつ。まずは小さな仕事から、相性を見ていくのがよさそうです🐈⬛
出典・確認日
- neco.の10月8日朝ライブ(Haiku 5.5の紹介:32:57〜)
- Anthropic公式:Introducing Claude Haiku 5.5
- Claude Platform公式:Haiku 5.5モデル概要
- Claude Platform公式:API料金
※公式情報・掲載画面は2026年10月9日に確認しました。料金や利用条件は、今後変更されることがあります。掲載した比較グラフと料金表は公式サイトの画面です。